マストセル活性化症候群とヒスタミン


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マストセル(マスト細胞)活性化症候群とヒスタミンの関係

マストセル(mast cell、マスト細胞・肥満細胞)は、皮膚、腸、気道、血管のまわり、そして脳にも存在する免疫細胞です。
細胞の中にヒスタミンやサイトカインを詰めた「顆粒」をたくわえ、刺激を受けると一気に放出します。
この反応が必要以上に起こりやすい状態を、マストセル活性化症候群(MCAS:mast cell activation syndrome)と呼びます。
ヒスタミン遺伝子検査は、ヒスタミンを「つくる・受け取る・分解する」しくみに関わる遺伝子を解析し、あなたのヒスタミン体質を見える化する検査です。
マイヘルスでは最大約9万SNPのデータから、DAO(AOC1)・HNMT・HDCをはじめ、免疫・アレルギー・皮膚バリア・女性ホルモン・脳に関わる遺伝子を総合的に解析します。
マストセルが放出する主な物質
マストセルはIL-6やTNF-αを放出し、免疫全体を炎症の方向へ動かします。
一方でIL-10は、過剰な炎症を落ち着かせる役割を持ちます。
IL-6が高い状態が続き、IL-10による調整が追いつかないと、だるさ、痛み、気分の落ち込み、睡眠の乱れが長引きやすくなります。
コロナ後遺症とマストセル
米国の研究では、Long COVID(コロナ後遺症)の患者さんに、マストセル活性化症候群とよく似た症状が高い割合で見られることが報告されています。
疲労、動悸、頭がぼんやりする感覚(brain fog)、皮膚のかゆみ、腸の不調などが重なるのが特徴です。
感染後もマストセルが過敏な状態に残ることが、症状が長引く一因として研究されています。
免疫とサイトカイン(IL-6・IL-10)
喘息とマストセル
喘息の方の気道では、空気の通り道をしめる筋肉(airway smooth muscle)の中にマストセルが入り込んでいることが報告されています。
マストセルが放出するヒスタミンやleukotrieneが、気道の収縮と咳を強めます。
アトピー性皮膚炎とマストセル
皮膚はマストセルが特に多い場所です。
皮膚のバリア(FLG)が弱い とアレルゲンが入りやすく、マストセルが刺激されてヒスタミンが出て、かゆみとかき壊しのサイクルが続きます。
アトピー性皮膚炎とマストセル
皮膚はマストセルが特に多い場所です。
皮膚のバリア(FLG)が弱いとアレルゲンが入りやすく、マストセルが刺激されてヒスタミンが出て、かゆみとかき壊しのサイクルが続きます。
女性ホルモンとマストセル
マストセルはエストロゲン(estrogen)の受容体を持ち、エストロゲンによって活性化されることが研究で示されています。
マストセル活性化症候群が女性に多いこと、月経前に頭痛やじんましん、気分の波が強くなることとの関係が注目されています。
脳・気分の不調とマストセル
脳にもマストセルがあり、ヒスタミンやIL-6を放出して脳の炎症 = ニューロインフラメーションに関わります。
うつ状態の方では血中のIL-6が高い傾向があることが、複数の研究をまとめた解析で報告されています。
女性ホルモンの変動、ストレス、マストセルの反応が重なることで、女性の気分の不調が強まる可能性が研究されています。
AOC1(DAO):rs10156191、rs1049742、rs1049793、rs2052129
HNMT:rs11558538
研究では、AOC1の特定のSNPを持つ人で、血中のDAO活性が低い傾向が報告されています。
