
腸内環境検査は、おなかの中にすむ細菌のバランスと、消化のはたらきを調べる検査です。私たちの腸には、体に良い菌(善玉菌)と、良くない菌(悪玉菌)がすんでいます。このバランスが、毎日の体調を大きく左右します。
検査では、善玉菌と悪玉菌の割合や、腸のかべが弱っていないか、腸に炎症が起きていないかを調べます。腸のかべがゆるむと、本来なら通さないものが体の中に入り込み、疲れやすさや肌あれの原因になることがあります。
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、体を守る力(免疫)の多くと、気分を整える物質の多くが、ここで作られます。だから腸を整えることは、体調だけでなく、心の状態やお子さんの発達を支えることにもつながります。
こんな方におすすめ
● お子さんの発達・集中・気分が気になる方(ADHD・ASD の体の土台を整えたい)
● 便秘・下痢・おなかの張り、肌あれが続く方
● 疲れやすさや気分の波の「根本原因」を知りたい方


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マイヘルス胃腸検査
1. 病原性細菌

腸に感染し、下痢、腹痛、発熱、腸炎などを起こす可能性のある病原性細菌や毒素関連遺伝子を調べます。
カンピロバクター
食中毒の代表的な原因菌です。下痢、腹痛、発熱などを起こすことがあり、便中から菌のDNAを確認します。
クロストリディオイデス ディフィシル毒素A、腸管に炎症を起こす毒素に関連する遺伝子を調べます。特に抗菌薬使用後の下痢や腸内環境の乱れで重要です。
クロストリディオイデス ディフィシル毒素B
ディフィシル菌が産生する主要な毒素に関連する遺伝子を調べます。強い下痢や大腸炎との関連があります。
病原性大腸菌
通常の大腸菌とは異なり、腸炎や下痢を起こすタイプの大腸菌を確認します。
腸管病原性大腸菌
腸の細胞に付着し、特に水様性の下痢などを起こすことがある病原性大腸菌です。
腸管出血性大腸菌
強い腹痛や血便を伴う腸炎を起こすことがある大腸菌です。志賀毒素との関連も重要です。
腸管毒素原性大腸菌
毒素を産生して水様性下痢を起こす大腸菌です。旅行者下痢症の原因としても知られています。
大腸菌O157
腸管出血性大腸菌の代表的なタイプです。強い腹痛、血便などを起こすことがあり、重症化する場合があります。
赤痢菌
腸管に感染し、発熱、腹痛、下痢、血便などを起こす可能性がある病原菌です。
サルモネラ菌
食中毒の代表的な原因菌のひとつです。下痢、腹痛、発熱、吐き気などにつながることがあります。
コレラ菌
腸管内で毒素を産生し、重度の水様性下痢を起こす可能性がある病原菌です。
エルシニア エンテロコリチカ
食物などを介して感染し、下痢、発熱、腹痛などを起こします。
虫垂炎に似た腹痛を起こすこともあります。
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マイヘルス胃腸検査 2. 寄生虫、原虫、蠕虫

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腸管に感染する寄生虫、原虫、蠕虫を調べます。下痢、腹痛、ガス、膨満感、消化吸収の問題などが長く続く場合に重要なカテゴリーです。
クリプトスポリジウム
腸に感染する原虫です。水様性下痢、腹痛、吐き気などの原因になることがあります。
赤痢アメーバ
大腸に感染する原虫です。腹痛、下痢、血便を起こし、重症では腸以外に広がることがあります。
ジアルジア
小腸に感染する代表的な原虫です。下痢、ガス、膨満感、脂肪便、栄養吸収の低下につながることがあります。
ブラストシスティス
腸内で検出されることのある原虫です。症状との関連には個人差があるため、検出だけで原因と判断せず、菌量や他の検査結果と合わせて確認します。
ディエンタメーバ フラジリス
腸管に存在する原虫で、腹痛、下痢、便通異常などとの関連が報告されています。
サイクロスポラ
食物や水を介して感染する原虫です。長引く水様性下痢、腹痛、食欲低下などを起こすことがあります。
エンドリマックス ナナ
腸内で検出される原虫です。一般に病原性は低いと考えられており、検出結果は他の所見と合わせて評価します。
大腸アメーバ
大腸に生息することのある原虫です。通常は強い病原性を持たないと考えられています。
ペンタトリコモナス ホミニス
消化管に生息する原虫です。検出された場合は、症状や他の腸内環境の結果と合わせて確認します。
十二指腸鉤虫
小腸に寄生して血液を吸う寄生虫です。長期感染では鉄欠乏や貧血につながる場合があります。
回虫
小腸に寄生する大型の寄生虫です。腹部症状を起こすほか、幼虫が体内を移動することがあります。
アメリカ鉤虫
小腸に寄生して吸血する寄生虫です。慢性的な感染では鉄欠乏や貧血につながることがあります。
鞭虫
大腸に寄生する寄生虫です。感染量が多い場合、腹痛、下痢、貧血などにつながることがあります。
条虫
腸管に寄生する細長い寄生虫のグループです。種類によって腹部症状や栄養への影響が異なります。
マイヘルス胃腸検査 3. 腸内細菌、重要な常在菌

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ここでは悪い菌を探すだけではなく、腸管バリア、消化、免疫、酪酸産生などに関係する重要な常在菌の量を確認します。
ビフィズス菌
代表的な有益菌です。腸内環境、酸の産生、病原菌への抵抗性などに関係します。
乳酸菌
乳酸を作る代表的な有益菌です。腸内環境や腸管バリアを支える働きとの関連があります。
バクテロイデス フラジリス
通常は腸内に存在する菌です。一部は腸内環境や免疫との有益な関係がありますが、特定の毒素産生株などでは意味が異なります。
腸球菌
正常な腸内細菌の一部ですが、量や菌種、宿主の状態によっては日和見感染に関係することがあります。
エシェリキア属
大腸菌を含む菌群です。正常な腸内細菌として存在する一方、病原性を持つタイプとは区別して考えます。
エンテロバクター属
腸内に存在するグラム陰性菌です。過剰増殖した場合にはディスバイオーシスとの関連を考えます。
アッカーマンシア ムシニフィラ
腸の粘液層に生息する重要な菌です。腸管バリアや代謝健康との関連が研究されています。
フィーカリバクテリウム プラウスニッツィ
大腸の健康に重要な酪酸産生菌のひとつです。腸管バリアや炎症との関連が研究されています。
ロゼブリア属
食物繊維などを利用して酪酸を作る重要な菌群です。大腸上皮へのエネルギー供給や腸管環境に関係します。
マイヘルス胃腸検査 4. 腸内細菌全体のバランス

1つの菌だけではなく、腸内細菌叢全体の大きな構成を確認します。比率だけで良い、悪いを判断せず、個々の菌や症状と合わせて評価します。
バクテロイデーテス門
ヒトの腸内を構成する主要な細菌群のひとつです。食事や生活環境によって構成が変化します。
ファーミキューテス門
腸内の主要な細菌群で、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生する有益菌も多く含まれます。
ファーミキューテス門とバクテロイデーテス門の比率
腸内細菌全体の構成を見る1つの指標です。この比率だけで肥満、病気、腸の健康状態を判断することはできません。
マイヘルス胃腸検査
5. ディスバイオーシス、過剰増殖菌

通常は腸内や体内に存在する菌でも、増えすぎることで腸内細菌のバランスが乱れる場合があります。ここでは「いるか」だけでなく、過剰になっていないかを確認します。
バチルス属
環境中や腸管に存在する菌群です。菌種や量によって意味が異なるため、全体のバランスと合わせて確認します。
エンテロコッカス フェカリス
腸内に存在する腸球菌です。通常は常在菌ですが、過剰増殖や宿主の状態によって問題となる場合があります。
エンテロコッカス フェシウム
腸内に存在する腸球菌の一種です。正常な腸内細菌の一部である一方、特定の状況では日和見感染に関係します。
モルガネラ属
腸内に存在するグラム陰性菌です。過剰増殖するとディスバイオーシスとの関連を考えます。
シュードモナス属
環境中にも広く存在する菌群です。腸内で多く検出された場合には、他の菌とのバランスを確認します。
緑膿菌
シュードモナス属の一種です。健康な人では問題にならないこともありますが、日和見感染を起こすことがあります。
ブドウ球菌属
皮膚や粘膜などにも存在する菌群です。菌種や量によって意味が異なります。
黄色ブドウ球菌
皮膚や鼻腔などに存在することがあります。特定の条件では毒素産生や感染症に関係します。
レンサ球菌属
口腔や消化管にも存在する菌群です。適量では常在菌の一部ですが、過剰増殖していないかを確認します。
デスルフォビブリオ属
硫酸還元菌の一種で、硫化水素を産生します。増えすぎた場合の腸管環境や炎症との関連が研究されています。
メタノバクテリア科
メタンを産生する古細菌のグループです。メタン産生量が多い状態は腸管通過時間や便秘との関連が研究されています。
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6. 炎症、免疫との関連が研究される細菌

炎症、粘膜免疫、腸管バリアなどとの関連が研究されている菌を確認します。検出されたことだけで病気を意味するものではなく、量や他の検査結果と合わせて評価します。
シトロバクター属
腸内に存在するグラム陰性菌です。過剰増殖した場合にはディスバイオーシスや炎症との関連を考えます。
シトロバクター フロインディ
シトロバクター属の一種です。通常は腸内に存在することがありますが、状況によって日和見感染の原因になります。
クレブシエラ属
腸内に存在するグラム陰性菌です。過剰増殖、腸管炎症、免疫反応との関連が研究されています。
肺炎桿菌
クレブシエラ属の一種です。腸内に保菌されることがありますが、腸管外では感染症の原因になることがあります。
プロテウス属
腸内に存在するグラム陰性菌です。過剰増殖や炎症との関連が研究されています。
プロテウス ミラビリス
プロテウス属の一種です。腸内に存在することがありますが、尿路感染などの原因菌としても知られています。
フソバクテリウム属
口腔や消化管に存在する菌群です。一部の菌種について、大腸の炎症や大腸疾患との関連が研究されています。
プレボテラ属
腸内や口腔に存在する菌群です。有益な場合もあり、食事や菌種によって意味が異なりますが、一部では炎症との関連も研究されています。
エンテロバクター属
腸内に存在するグラム陰性菌です。過剰増殖した場合には腸内バランスや炎症との関連を考えます。
エシェリキア属
大腸菌を含むグラム陰性菌群です。正常な常在菌も含まれるため、量や病原性タイプとの違いを見ることが重要です。
マイコバクテリウム アビウム亜種パラツベルクローシス
特定の慢性炎症性腸疾患との関連が研究されている菌ですが、人での病因的役割は確立していません。検出だけで疾患を判断することはできません。
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7. カンジダ真菌、酵母

腸内細菌だけではなく、真菌や酵母も確認します。存在すること自体が必ずしも問題ではなく、過剰増殖や腸内環境全体とのバランスが重要です。
カンジダ属
消化管にも存在する酵母の一群です。通常は問題にならないことも多いですが、環境によって過剰増殖することがあります。
カンジダ アルビカンス
代表的なカンジダ菌です。正常な常在微生物として存在する一方、宿主の状態によって過剰増殖や感染につながる場合があります。
ゲオトリクム属
環境や消化管で検出されることがある真菌です。検出量や症状と合わせて評価します。
微胞子虫
ヒトに感染する種類を含む微小な寄生性生物です。免疫状態によっては下痢などの消化器症状に関係します。
ロドトルラ属
環境中や人体で検出される酵母です。通常は大きな問題にならないこともありますが、特定の状況では日和見感染に関係します。
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